【第三章】真冬の磐梯山ジオパークの魅力

雪上にし、、、死体がぁ!!!

皆様こんにちは。ボル女です。
冒頭からパンチが効きすぎたでしょうか…すみません。
気を取り直して。
今回は、磐梯山ジオパークの冬の魅力をお伝えできればと思います!

そう。磐梯山ジオパークは福島県の中でも会津地方の豪雪地帯に位置している為、冬が長いです。
冬は寒い!しんどい!
仰る通りです。雪かきだって大変です。。
しかーし!そんな豪雪地帯だからこそ冬にしか味わえないアクティビティが沢山あるのです!
今回はそれをご紹介いたします♪

あ、ちなみに先日一晩雪が降り続けた結果、こんなに積もりましたよ~
雪下ろしもここで生活していくには身につけなければいけないスキルです!頑張ります!

さてさて本題へ。
先日ジオガイドさんが中瀬沼探勝路の『スノーシューハイク』に連れて行ってくださいました。
今シーズン初のスノーシュー(過去に経験はあります)、そして初の冬景色の中瀬沼探勝路に
私は出発前からワクワクドキドキ!
スノーシューは、今回の出発地点でもある裏磐梯サイトステーションにてお借りいたしました。
(有料でどなたでもお借りできます)

さて。最初にガイドさんからスノーシューの履き方、歩き方などを簡単にレクチャーしていただきいざ元気に出発ー!
かと思いきや…

『金ちゃん、出発の前に必ずやる儀式があるんだよ』と、ジオガイドさん。
『???』
儀式が何なのか見当もつかないまま、ガイドさんの指示により手をつないでバンザイ。そして
『3・2・1』のカウントダウンでなんと!そのまま後ろにバタンっ!!

それが冒頭の写真でした。
これ、実は想像以上に物凄く怖いです!嫌でも無重力を感じます(笑)
実は倒れてる瞬間の写真もあるのですが…
怖さのあまり私が白目をむいてしまっているので、投稿を控えさせていただきます(^^;)(無念!)

無事(何とか)儀式も終えて、いざ出発です。
中瀬沼探勝路はグリーンシーズンに何度も歩いたことがありますが、こんなに雪が積もってしまうとまるで別世界!自分が今どこを歩いているかも見当がつかないくらい景色が全く違って見えます。
それに加え前日の大雪の影響で、倒木があちらこちらで私たちの行く手を阻んでいました。
まるでアドベンチャーツアーですね!
ジオアガイドさんに安全を確保して頂きつつ前へ前進!

新雪という事もあり、スノーシューを付けていてもズボズボと足がはまってしまうため歩くのにも一苦労…
先頭をリードして下さっているガイドさんがラッセル(スノーシューでよいしょ、よいしょと歩く事です)しながら
『金ちゃん。先頭ってね、めちゃくちゃ疲れるんだよ~。はい、選手交代!』
と、いきなり先頭を歩くことに!(笑)
しかし何事も経験!実際に先頭を歩いてみたらガイドさんの仰るとおりでした。
足跡のついていない雪道をラッセルするのはなかなかしんどいのです…
しかし登山で鍛え上げた筋力と若さで(?!)足を前へ前へと運びます!
慣れてくると、こういう障害物を越えていくのもなかなか楽しいです♪
そしてまだ足跡のついていない真っ白い雪のカーペットの上を歩くのもこれまた快感!
疲労を忘れてズンズン進みます。

そうこうしているうちに中瀬沼探勝路にある展望台へ無事到着!
じゃじゃーん!

中瀬沼展望台は、磐梯山が山体崩壊したことにより生まれた流山地形(ながれやまちけい)が綺麗に見える場所として当ジオパークでもイチオシのスポットです。
その冬景色がこちら!
雪がしんしんと降り積もる冬の流山。なんとも神秘的です!
水の上にポコポコと見える小さい島々。これが全て流山です。
要するに、この島々全部が元々は磐梯山の一部だったんです。それが磐梯山の山体崩壊によって流山地形となったのです。
グリーンシーズンは草木が生い茂ってしまうので流山をしっかり見る事が難しいですが、葉が落ちた今ではこの通り綺麗に見えます!
晴れの日であれば流山地形越しの磐梯山を眺める事もできますよ。
これは、私が今年の4月に同じ場所で撮影した時のものです。
磐梯山が凛々しいですね!

今回ガイドさんに案内していただいた中瀬沼探勝路は、グリーンシーズン期であればゆっくり歩いても大体1時間ほどで散策できます。
この日はたっぷり2時間かけて同じコースを歩きました。それでも時間はあっという間に過ぎました!
探勝路を歩いている際には、ガイドさんが要所要所で冬芽や植物、そして動物の足跡など本当に沢山のことを説明してくださいました。
中には見た目美しいけれど潰すと強烈な異臭がする実も!!
見た目だけで判断していけないのは、人間だけではないようです…(ははは…)

皆さまは写真を見てどんな植物かお分かりになりますか?

一人ではきっと気づきもしないような小さな動植物や冬芽たち。
それはまるで自然界から私達への小さなサインです。
たとえそのサインに気づかなかったとしても、きっと私たちの生活は何も変わりません。
しかし、もし気づくことができたなら…
私達が住んでいるこの地の歴史や地形、そして生態系など
自分が今どんな場所で暮らしているのかをもっと理解できるきっかけに繋がると思います。
そのきっかけを作ってくれるのが『ジオガイドさん』なのです!

ガイドさんと歩くことにより、普段気づけない『へぇ』が沢山あり、それが私の知識になるのです。

今回連れて行ってくださったガイドさんが最後にこんな事を仰っていました。
『私達ガイドはお客様に物を与える事はできない。だからこそお客様へ感動を与える。それがガイドの役目です』
その言葉がとても印象的でした。
その明言を仰ったガイドさん…
いや、これは冬の妖精さんでしょうか?(笑)
とてもチャーミングなジオガイドさんです(^^)

今回スノーシューをお借りしたサイトステーションの詳しい情報はこちらからどうぞ!
ワーケーションできるスペースもあり、施設からは天気が良ければ磐梯山も見れますよ~
https://mori-eki.com/

【追記】
今回のスノーシューハイクにて、冬のアクティビティを体験する際の服装の大事さを改めて感じました。
今回防寒はしていたものの、上だけゴアテックスのレインウェアを履いた結果、下の冬用登山パンツをはじめ靴下もびっしょり濡れてしまいました…。
皆様も、もしスノーシューハイクなど体験される際には、必ず防寒+濡れない格好でお越しくださいね。