【レポート】舟引き祭りと巫女舞

2024年3月20日(水)春分の日に行われた舟引き祭りと巫女舞について、当日の様子をお伝えしたいと思います。

神事

12時から五穀豊穣と国家安全を祈願する神事が行われました。
当ジオパークからは専門員が臨席し、五穀豊穣と国家安全、そして日頃の感謝を祈念し玉ぐしを捧げました。
薄い霧がかかる厳かな空気の中、神事が執り行われました。

巫女舞・明神舞

巫女舞では、『榊の舞』『弓の舞』『太刀の舞』が奉納されました。
地元のこどもたちが巫女となってお囃子に合わせて舞う姿はとても美しく清らかで、身についた邪気が一気に払われたような気持ちです。

明神舞は江戸時代以来の復活とのこと。
日光菩薩・月光菩薩の面をつけ、神前で舞う姿に神仏分離令前の時代にいるような感覚になりました。

磐梯明神太鼓

地元の学生による磐梯明神太鼓の演奏の様子です。
大地からエネルギーが湧き上がるような力強い響きと空気の波を体感することができました。
払い清められた身にエネルギーが注がれるような、元気いっぱいな気持ちになる演奏でした。

舟引き祭り

舟引き祭りは1200年も前から続いている、五穀豊穣・無病息災・村内安全を祈願するお祭りだそうです。
米俵が積まれた木の舟を中心に東西に繋がれた縄を引き合い、その年のお米のできを占う『作占い』で、東が勝てば『豊作』、西が勝てば『お米の値段が上がる』とされるようです。
今年の結果は東の勝ちとなりました。
三回勝負が行われ、最後の引き合いでは両者なかなか譲らず、手に汗握って見入ってしまいました。

蕎麦のふるまい

境内では蕎麦のふるまいもあり、ゆでたてのあったかい蕎麦が身にしみました。
細くて透明感のある磐梯町のお蕎麦、とっても美味しかったです。
写真を撮るのも忘れて、もらってすぐに食べてしまいました…。

お祭りが進むにつれて雲は薄くなり太陽の光が直接届くまでになっていました。
神秘的で厳かな空気から、あたたかな太陽が顔をのぞかせるという、一連の天気の移り変わりまでも神事の一部であったような素敵なお祭りでした。

以上、『舟引き祭りと巫女舞』についてレポートでした。
※写真は主催者の許可を得て使用しています。

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