【ジオサイト紹介】北塩原村の桜とジオサイト
みなさんこんにちは。
北塩原村の裏磐梯地域にもやっと春の芽吹きがやってきました!
今回の記事では、北塩原村の桜×ジオサイトをご紹介します。
中瀬沼探勝路:ジオサイトB-10中瀬沼
裏磐梯サイトステーションに車をとめ、ゆっくり歩くこと20分ほど。
現在の中瀬沼展望台は見通しが良く、青空と山桜のピンク色がよく映えます。
入り組んだ湖岸や島々の間に輝く中瀬沼の水と残雪の磐梯山にウグイスの元気な「ホォ~ホケキョ!」がこだまします。
美しい風景だけでなく、中瀬沼展望台は明治の磐梯山噴火によってできた小高い丘(流れ山)で、遠くに見える磐梯山の一部であった山体がここまで崩れて流れてきたことを感じられる地形的にも魅力的な場所です。
噴火によって山体が流れてできた地形は「岩なだれ(岩屑なだれ)堆積地形」と呼ばれ、デコボコとした地形が特徴です。
凸(デコ)っとしたところが小高い丘(流れ山)となり、凹(ボコ)っとしたところに川や地下水の影響で湖や沼、湿原ができます。こうした火山噴火の特徴的な地形が裏磐梯の南側では各所で見られます。
山桜のほかにも湿原にたたずむハンノキの森やミズバショウも見どころです!(写真は5月8日撮影)
桧原湖の桜島:ジオサイトB-6桧原湖
桧原湖には『桜島』と呼ばれる、山桜が咲く丸い島があります。
桜島は明治の磐梯山噴火によってできた『流れ山』とよばれる地形の小高い丘です。
この流れ山をつくった岩なだれが、川をせき止めて桧原湖ができました。
低い部分は水の中となり、小高い丘(流れ山)のてっぺんが湖面から出た状態の“島”となりました。
磐梯山の荒々しい爆裂火口壁と桧原湖を背景に、たくましくも可憐に咲く山桜が大地の力強さと自然の美しさを兼ね備えた不思議な魅力を放っています。(写真は5月9日撮影)
【桜島の写真撮影について】
上記の写真は磐梯桧原湖畔ホテルさんの敷地から撮影させていただきました。
訪れる際は、必ずフロントにお立ち寄りください。
宿泊以外の方の立ち寄りは10時~15時までとなっており、駐車場等利用料金として500円をフロントでお支払いする必要がありますので、ご承知おきください。
番外:北塩原村の桜『オオヤマザクラ』
オオヤマザクラは北塩原村の村の木として制定されています。
今年の見頃は過ぎてしまいましたが、北塩原村の桜の名所として見逃せないのは『桜峠のオオヤマザクラ』です。
全国各地から集められた約3000本もの桜の木を高台から見下ろすことができます。
オオヤマザクラが時期を変えて咲くので薄い色、濃い色が淡く混ざり合っていて一面ピンクのじゅうたんのような圧巻の景色をお楽しみいただけます。
ぜひ来年訪れてみてください。(見頃期間中は桜峠保全のため協力金をお願いしていますのでご承知おきください)
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