【ジオサイト紹介】磐梯町の桜とジオサイト

みなさんこんにちは。
一週間前の雪はいったい何だったのだろう…?と思うくらいに暖かい日が続き、あっという間に桜の季節となりました。
今回の記事では、まさに“今”満開となっている磐梯町の桜×ジオサイトをご紹介します。

磐梯神社:ジオサイトF-37磐梯神社

磐梯神社といえば、春分の日に行われる『舟引き祭りと巫女舞』が真っ先に頭に思い浮かびます。
祭りの熱気と厳かな雰囲気のイメージが強い磐梯神社ですが、厳かな雰囲気はそのままに、今は満開の桜が風に揺れる優しい空気につつまれています。

磐梯神社入口と桜

磐梯神社境内と桜

史跡慧日寺跡と大谷川の桜並木:ジオサイトF-38慧日寺跡・F-41磐梯山慧日寺資料館

磐梯町の代表的な史跡、慧日寺跡は千年以上前に高僧徳一が開いた山岳寺院の跡地です。
建物の復元がされた広い敷地には朱色の金堂院があり、特別な存在感と魅力を放っています。
近くにカフェ(4/26から)も併設されているので、ひと休みしながら見てまわることができます(^^)
近くを流れる大谷川には桜並木があり、赤い欄干と桜、雪解け水が流れる大谷川を目に、磐梯山が春を喜んでいるようにも見えます。
4/27まで大谷川の桜並木はライトアップされるようなので、ぜひ足を運んでみてください。

慧日寺跡と桜

磐梯町の桜

佐瀬平八郎常雄の墓:ジオサイトG-46摺上原古戦場・G-47三忠碑

最後にご紹介するジオサイトは戦国時代の歴史が好きな方向けかもしれません…!
戦国時代末期に会津の葦名義広軍と米沢の伊達政宗軍とが磐梯山麓の摺上原(猪苗代町)で激突しました。
佐瀬平八郎種常は戦いに加わり、伊達の軍勢に立ち向かい奮戦しましたが西連寺村(磐梯町)まで退却し敗れてしまいました。
この時、佐瀬平八郎常雄は17歳であったそうで、村人は死を悼み供養し冥福を祈ったそうです。文化二年には会津藩が忠節を称えこの地に碑を建てました。
この供養碑は今もなお大切に守られ、桜の花が咲く穏やかな空気に包まれています。

佐瀬平八郎常雄の墓と桜

佐瀬平八郎常雄の解説看板

磐梯町にはジオサイトの中でも『歴史・文化サイト』が数多くあります。
磐梯山や猫魔ヶ岳の裾野を舞台に1000年前に花開いた仏教文化や400年前に繰り広げられた戦いの跡など、地形とともに育まれた歴史と文化が感じられます。ぜひ、訪れてみてください。

関連ジオサイト

F-37磐梯神社
F-38慧日寺跡
F-41磐梯山慧日寺資料館
G-46摺上原古戦場
G-47三忠碑